【駄文】強者たちの足跡 ~ストリートファイター2~
2012年8月29日 格闘ゲーム緩やかに、そして確実に波及する対人戦の概念
『ストリートファイター2』が発表されたのは、91年のAOUショー。
カプコンブースの目玉商品として出展され、瞬く間に長蛇の列ができた。
そのときは『ストリートファイター』の続編という認識が強かった。
CP2で描かれた陰影のある画、個性的な8人のキャラクター、精密で快適なレスポンスなどが特徴で、総合的にすべてがボリュームアップした『ストリートファイター』。
本作と前作との決定的な違いは何よりも対人戦を想定して制作されているということである。
当時は対戦という概念が普及しておらず、格闘アクションゲームは一人用としてプレイされていた。
プレイヤーの目標はラストボスのベガを倒してエンディングに到達することであり、クリア後はキャラクターのパターンを突き詰めたり、全キャラでクリアを目指すことに落ち着く。
当時は相手に許可を取って乱入するのが当たり前だったようで、見知らぬ人との対戦が成立すること自体が少なかった。本来ならCPU戦で30分は遊べるのに対して対人では負けたら3分で席を立たなければならないのだから当然といえば当然だった。対戦が市民権を得るまで長い時間を要した。ゲーセンによっては「対戦相手募集」、「一人プレイ中」などといったパネルが用意された店舗もあった。
対戦の一般化に貢献したのは全国一を決める“ゲーメスト杯”、そしてその前後に登場した背中合わせに置かれた“対戦台”である。この“対戦台”は『ストリートファイター2ダッシュ』の発売とともに、全国に爆発的に普及していく。
スト2の対戦が一般的に遊ばれるまで半年~1年もの月日を要するが、ごく一部では対戦の盛んな地域もあった。トーナメント形式の大会を開催する店舗もあり、先進的なプレイヤーはいわゆる“遠征”に赴き、交流の輪を広げながら腕を磨いていった。局地的ではあるが、続々と新たなテクニックも見つかっていった。とはいえ現在のような2D格闘における攻略概念の基礎知識もなければ“フレーム”を用いたアプローチなどありようもない、そんな手探りの時代だったようだ。対〇〇は△△で☓☓連打で勝てるといった単純な戦法でも屍の山を築くことができた。ある意味現在以上に情報が重要で一種のハメ連係も多く存在した。
対戦では攻守にスキの無いガイル、ガイルに強いダルシム、そしてダルシムを食える春麗が三強として君臨していた。全体的に連続技の威力が高く、一回のミスで死ぬことも多かった。
対戦シーンを盛り上げた『スト2』の系譜
初代『スト2』発売後は、バージョンアップ作品や続編が4作品登場している。
洗練の極みとも言える『スーパーストリートファイター2X』は長らく愛好するファンに支えられ、今でも大会が開かれているほどである。
さらにカプコンは『ヴァンパイア』や『VSシリーズ』、『スト3シリーズ』など意欲的な新シリーズを展開し2D対戦格闘の黄金期を支えていく。
・ストリートファイター2(1991)
世界各地から集まった8人のキャラクターが、おのおのの目的で戦いに参加する。色々な意味で格闘ゲームの常識を塗り替えた作品。CPU最終ボスとして立ちはだかるベガ。8人目以降のバイソン、バルログ、サガット、ベガの四人は四天王と呼ばれる強敵だったが、プレイヤーの興味は次第に“彼らを使うこと”に傾いていく。
・ストリートファイター2ダッシュ(1992)
同キャラ対戦が可能になり、さらに四天王が使えるようになったバージョンアップ作品。従来のキャラにも調整や新技が追加された。強力な技を持ったサガットやベガが猛威を振るう。
・ストリートファイター2ダッシュターボ(1992)
ゲームスピードの高速化、斬新な新技の追加、強キャラのバランス調整がされた。同時押しによる連続技のテクニックが一般化される。
・スーパーストリートファイター2(1993)
今ではおなじみのT・ホーク、キャミィ、ディージェイ、フェイロンの4キャラが登場。キャラセレクトのグラフィックも変更された第二期『スト2』。
・スーパーストリートファイター2X(1994)
「スーパーコンボ」や投げ抜けなどのシステムを導入したシリーズの完成形。『スパ2』で従来のスピードに戻ったゲームスピードは『スト2ダッシュターボ』以上の高速化を遂げて帰ってきた。
後にお馴染みのキャラになる「豪鬼」が隠しキャラとして初登場。
使用コマンド
リュウ(ケン)、ホーク、ガイル、キャミィ、リュウ(ケン)の順にカーソルを動かし(それぞれ1秒以上止める)、スタートを押してすぐにパンチ3つを押す(同時押し連打を推奨)。
間違えると茶色のリュウになる。
当時はコマンドミスで茶色リュウがゲーセンに溢れたとか溢れなかったとか。
豪鬼は特定の条件を満たすと瞬獄殺でベガを瞬殺してプレイヤーに戦いを挑んでくる。
『ストリートファイター2』が発表されたのは、91年のAOUショー。
カプコンブースの目玉商品として出展され、瞬く間に長蛇の列ができた。
そのときは『ストリートファイター』の続編という認識が強かった。
CP2で描かれた陰影のある画、個性的な8人のキャラクター、精密で快適なレスポンスなどが特徴で、総合的にすべてがボリュームアップした『ストリートファイター』。
本作と前作との決定的な違いは何よりも対人戦を想定して制作されているということである。
当時は対戦という概念が普及しておらず、格闘アクションゲームは一人用としてプレイされていた。
プレイヤーの目標はラストボスのベガを倒してエンディングに到達することであり、クリア後はキャラクターのパターンを突き詰めたり、全キャラでクリアを目指すことに落ち着く。
当時は相手に許可を取って乱入するのが当たり前だったようで、見知らぬ人との対戦が成立すること自体が少なかった。本来ならCPU戦で30分は遊べるのに対して対人では負けたら3分で席を立たなければならないのだから当然といえば当然だった。対戦が市民権を得るまで長い時間を要した。ゲーセンによっては「対戦相手募集」、「一人プレイ中」などといったパネルが用意された店舗もあった。
対戦の一般化に貢献したのは全国一を決める“ゲーメスト杯”、そしてその前後に登場した背中合わせに置かれた“対戦台”である。この“対戦台”は『ストリートファイター2ダッシュ』の発売とともに、全国に爆発的に普及していく。
スト2の対戦が一般的に遊ばれるまで半年~1年もの月日を要するが、ごく一部では対戦の盛んな地域もあった。トーナメント形式の大会を開催する店舗もあり、先進的なプレイヤーはいわゆる“遠征”に赴き、交流の輪を広げながら腕を磨いていった。局地的ではあるが、続々と新たなテクニックも見つかっていった。とはいえ現在のような2D格闘における攻略概念の基礎知識もなければ“フレーム”を用いたアプローチなどありようもない、そんな手探りの時代だったようだ。対〇〇は△△で☓☓連打で勝てるといった単純な戦法でも屍の山を築くことができた。ある意味現在以上に情報が重要で一種のハメ連係も多く存在した。
対戦では攻守にスキの無いガイル、ガイルに強いダルシム、そしてダルシムを食える春麗が三強として君臨していた。全体的に連続技の威力が高く、一回のミスで死ぬことも多かった。
対戦シーンを盛り上げた『スト2』の系譜
初代『スト2』発売後は、バージョンアップ作品や続編が4作品登場している。
洗練の極みとも言える『スーパーストリートファイター2X』は長らく愛好するファンに支えられ、今でも大会が開かれているほどである。
さらにカプコンは『ヴァンパイア』や『VSシリーズ』、『スト3シリーズ』など意欲的な新シリーズを展開し2D対戦格闘の黄金期を支えていく。
・ストリートファイター2(1991)
世界各地から集まった8人のキャラクターが、おのおのの目的で戦いに参加する。色々な意味で格闘ゲームの常識を塗り替えた作品。CPU最終ボスとして立ちはだかるベガ。8人目以降のバイソン、バルログ、サガット、ベガの四人は四天王と呼ばれる強敵だったが、プレイヤーの興味は次第に“彼らを使うこと”に傾いていく。
・ストリートファイター2ダッシュ(1992)
同キャラ対戦が可能になり、さらに四天王が使えるようになったバージョンアップ作品。従来のキャラにも調整や新技が追加された。強力な技を持ったサガットやベガが猛威を振るう。
・ストリートファイター2ダッシュターボ(1992)
ゲームスピードの高速化、斬新な新技の追加、強キャラのバランス調整がされた。同時押しによる連続技のテクニックが一般化される。
・スーパーストリートファイター2(1993)
今ではおなじみのT・ホーク、キャミィ、ディージェイ、フェイロンの4キャラが登場。キャラセレクトのグラフィックも変更された第二期『スト2』。
・スーパーストリートファイター2X(1994)
「スーパーコンボ」や投げ抜けなどのシステムを導入したシリーズの完成形。『スパ2』で従来のスピードに戻ったゲームスピードは『スト2ダッシュターボ』以上の高速化を遂げて帰ってきた。
後にお馴染みのキャラになる「豪鬼」が隠しキャラとして初登場。
使用コマンド
リュウ(ケン)、ホーク、ガイル、キャミィ、リュウ(ケン)の順にカーソルを動かし(それぞれ1秒以上止める)、スタートを押してすぐにパンチ3つを押す(同時押し連打を推奨)。
間違えると茶色のリュウになる。
当時はコマンドミスで茶色リュウがゲーセンに溢れたとか溢れなかったとか。
豪鬼は特定の条件を満たすと瞬獄殺でベガを瞬殺してプレイヤーに戦いを挑んでくる。
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